Jul 29, 2005

最近の輸入CDの安さは何を意味するのか?

あー、ほんとなら今ココログを開いて、こんなことを書いていてはいけない。資料作成を終わらせないといけないのだ。別に徹夜するつもりも無いのだ。普段書きもしないブログをわざわざ書いている。

こういうのを逃避というのだろうな・・・。

本題は短い。

最近、タワーレコードとかHMVのような海外盤を扱っているCDショップが、たたき売りしている。BlueNoteなんか、Somethin' Elseが780円、Milesのクールの誕生も1000円、ちょっと前に書いたJune ChristyのSomthing Coolも1000円・・・。その他有名盤がどれも1000円とびっくりする値段で売られていた。
何が起こっているのか?

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Jul 11, 2005

Something Cool / June Christy

最近はまっているのがJune Christyだ。昔風の表現で言えば、擦り切れるぐらい聴いている。もちろんCD/iPodだからそんなことは無いけど・・・。


Something Cool (mono)
-June Christy-
June ChristyはAnita O'Dayの後釜としてStan Kenton Bandに入ったジャズボーカリスト。その後、June Christyの後を継いだのがChris Connorで、この3人をまとめてKenton Girlsなんて呼び何かと比較されるようだ。 AnitaやCrissの人気の影に隠れがちなJuneはTower Recordなどの大きなCDショップにも置いて無かったりして悲しい気分になることが多い。でも僕はKenton Girlsの中ではJuneが一番好きだ。

3人ともハスキーで割と声質も似ているようでKentonの好みが解るが、Juneは他の二人に比べると若干ダイナミックさ、迫力に欠けるような気がする。スキャットも無い。その代わりに、なんというか凛としたすがすがしさとか、清楚さのようなものを感じる。歌い方をクールと言われる事もあるようだけど、それは、なんでもかんでも感情を出し続けるのではなく、感情の抑制しているだけで、表現はむしろ変化に富み、女性ならではのさまざまな感情の起伏をみせてくれるように感じる。表現のダイナミックレンジは広いのだ。Stan Kentonも一番のお気に入りだったようでKenton Band退団後も何遍か共演している。

全盛期は40年代後半から60年ぐらいまでかな。このSomething Coolは53年録音だけど、あまりにも売れたので数曲追加してLP盤として発売、その後60年にまったく同じ曲をStereoで取り直したという超有名レコードのようだ。 しかもJuneといえばSomething Cool、Something CoolといえばJuneというように、Juneの代名詞になっていて、他のボーカリストはほとんど歌っていないし、インスト物も聴いた事が無い。表題曲のSomething Coolを聴いてみれば解るが、Juneの特徴が良い形で出てる。歌詞はある女性の暑い夜のひと時を物語風にしたもので最後に落ちがついているけど、その物語をうまく表現していて、う~ん、これはJune以外では出せないなぁと思ってしまう。

CDでは55年発売のモノラル(白黒ジャケット)と60年発売のステレオ(カラージャケット)をカップリングしたバージョンもある。アマゾンには無いね。どっかの中古屋で最近見た。

Miss TicoTico Something Coolの歌詞がある
June Christy & Something Cool by Marshall Bowden
Too Cool For Words 上と同じ内容だが写真付きになっている
June Christy by len triola promotional services

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Jun 19, 2005

ジャズボーカル


Swing Easy/Songs for Young Lovers
-Frank Sinatra-


Pithecanthropus Erectus
-Charles Mingus-
1年ぐらい前から急にジャズボーカルを聴くようになった。ジャズを聴き始めてもう20年ぐらい(それ以上かも・・・)たつけど、今までほとんど聴かなかったボーカルを、突然聴き始めた。

ボーカル嫌いになったのは、ジャズを聴き始めた頃に、聴いたビリーホリデイのせいだ。あんな取っ付きにくいのに、評論家たちは絶賛するレディデイ、今でもまだ解らないのに、ましてや初心者の僕には無理だった。理解できないイコール駄目なものという論理で、当時は「ジャズボーカルなんてジャズじゃない、器楽じゃなきゃジャズと認めん!」なんてとんがってたな。

ちゃんと聴き始めるようになったきっかけは、シナトラだった。20年近く前に買った数少ないボーカルだがずっとお蔵入りしてた。なぜ取り出したかは覚えていないが、これがハマった。シナトラの歌うスタンダードは素晴らしい。特にSongs for Loversに入っていたA Foggy Dayにハマった。繰り返し聴いた。歌詞まで覚えた。そして当然、MingusのPithecanthropus Erectusの2曲目と比べてみたくなった。

今までピアノやサックスで聴いていた名曲って、もともとはこんな曲だったのか、こんな内容の歌詞がついていたのかと、どんどん興味の連鎖が広がっていった。マンネリ気味だったジャズの聴き方が、一気に変わってきた。シナトラを基準にスタンダードの解釈を聞き比べるという楽しみが増えた。

こんな風にして、僕は今、ボーカルを聴くようになった。ボーカルを聴き、原曲を確認する。原曲を確認して、サキソフォニストやピアニストたちの曲解釈を再確認する、なんて楽しみ方をしてます。今までなんて狭い聴き方してたんだ!

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Jun 14, 2005

ジャズCDシリーズが100万枚突破!

ジャズの名門レーベル「ブルーノート」のアルバムを1500円でCD発売する「ブルーノート決定盤1500シリーズ」計100作のトータルセールスが100万枚を突破した。

東芝EMIが昨年6月、ブルーノート設立65周年を記念して企画。ブルーノートの計約600作の中から順次発売し、今年3月に計100作発売に至っていた。

平均では1作1万枚のセールスだが、ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」(4万5000枚)、キャノンボール・アダレイ&マイルス・デイビスの「サムシン・エルス」(3万5000枚)、ジョン・コルトレーンの「ブルー・トレイン」(3万枚)などが売れ筋だ。 (fromスポニチ)
にわかに信じがたいけど、こんな売れてるの?Cool Struttin'なんて、へたなJポップより売れてんじゃん。ぜんぜん実感がわかない。ジャズって流行ってるの?だれが買ってるんだろう、購買層が想像つかないんですけど。クエスチョンばっかりでんな。

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Feb 13, 2005

"My Funny Valentine"


Swing Easy/Songs for Young Lovers
-Frank Sinatra-
ちょっとべたですが、マイファニーバレンタインです。一番有名なのはチェットの"Chet Baker Sings"に入っているやつだと思うけど、僕が好きなのは、シナトラのやつです。この曲最初に聴いたときは暗い曲だなぁと思ったんですけど、歌詞を知ってからは結構聴けるようになりました。"My funny Valentine, my sweet commic Valentine..."っていう歌詞の、valentineって"恋人"って意味ですよね。これは恋人への想いを切々と歌った曲なんですね。シナトラは深く抑え気味に歌っています。これが歌詞にぴったりくるんです。


My Funny Valentine
-Miles Davis-
チェットもきっといいと思うんです。でも、チェットの声(高くて中性的な声)はなかなか好きになれない。僕の声がチェットみたいに、男としては高い声だからかもしれません。
もうひとつ、マイルスのライブも好きですね。こちらは、シナトラと違って、クールというか、触れると切れそうな感じがします。これはこれで好きです。

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Feb 07, 2005

"So In Love"


The Trio, Vol.1
-Hampton Hawes-
Cole PorterのSo In Love。この曲は日曜洋画劇場のテーマ曲(たぶん30年以上)にもなっている。今では笑い話だが、僕が子供の頃、まだこの曲の良さが理解できる年では無かった頃、この暗くて恐い曲(^^;)を聴きたくないばかりに映画が終わったらすぐに子供部屋に逃げ帰っていたことを思い出す。

So In Loveは物悲しく、重い曲調の美しい旋律を持った曲だ。ジャズではあまり演奏されていないが、僕の愛聴盤であるHampton Hawes (pf.)のピアノトリオ盤、The Trio Vol.1 (1955)のハイライトがこの曲だ。

Hawesはいつものバップ的な演奏ではなく、原曲の持つイメージを崩さずにひたすら美しく演奏してくれる。僕の中ではラフマニノフのピアノ協奏曲2番と同じカテゴリーに属している。Cole Porterはアメリカ人だが、"ロシアの哀愁"とどこかしら似ていると思うのだが、どうだろう?





Circle Waltz
-Don Friedman-
僕にとってのSo In LoveはHampton Hawes以外考えられないが、Don FriedmanのCircle Waltzに入っている演奏もなかなかだ。

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Feb 05, 2005

"How Deep Is The Ocean?"


Classic Tenors
-C.Hawkins&L.Young-
今日は好きなレコードではなくて、好きな演奏を1曲だけ紹介したい。"How Deep Is The Ocean?"僕が好きなのはColeman Hawkinsが吹いているやつだ。この演奏はHawkins (ts.)とLester Young (ts.)のカップリングレコード"Classic Tenors"に入っている。Coleman Hawkinsというと1939年のBody And Soulが有名だけど、僕の中ではこのHow Deep Is The Ocean?がHawkinsの一押しだ。

僕はこの名曲をこれほど情熱的に吹いている演奏は他にないんじゃないかなと思う。熱い気持ちをストレートに、あるがままに表現している。「ここはちょっと抑え気味にして吹いてみよう」とか「ハイトーンを入れて熱さを演出しよう」といった小細工は一切無し。決してスマートではないが、その分、飾りの無い、作り物ではない生身の感情の表出を感じれる気がするのだ。この演奏の前では、トレーンのバラードもロリンズのバラードもかすんで見えてしまう。



Night In Manhattan
-Lee Wiley-
How Deep Is The Ocean?はIrving Berlinの名曲だけあっていろんな人が演奏している。最近だとDiana KrallがLove Scenesで歌っているが、僕の一押しは、Classic TenorsのHawkins。二番目はLee Wiley (Vo.)のNight In Manhattanに収まっているボーカルだ。

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Jan 22, 2005

Romantic Melody / Massimo Farao, 2003

ひさしぶりに好きなジャズのレコードを1枚。
マッシモファラオのピアノトリオ。一見(一聴)カクテルピアノ風、スタンダードや昔の映画音楽をソフトにソフトに演奏してます。でも中身は紛れもないモダンジャズの香り。トレーンやモンク、マイルスなんかにちょっと飽きたとき、はまりますよ。これ。

昔小学生ぐらいのとき、家に映画音楽全集という10枚組みのレコードがあって、よく聴いてたんだけど、このレコードを聞くとそれを思い出すんですよね。「サバの女王」、「モア」、「ムーンリバー」、「星に願いを」なんて曲がオーケストラで演奏されているやつでした。そんな感じにマッシモさんもメロディに忠実にあまり崩さずに演奏します。それでいてジャズの匂いがする演奏なんです。

なんでカクテルピアノ風なのに惹かれるんだろうと思いライナーノーツを見たんですけど重要な情報はほとんどかかれていません。マッシモさんって情報がすごく少なくてよくわからない人でした。それでネットで調べてみたら・・・、やっぱりジャズの人でした。下のマッシモさん情報は原文がイタリア語なので情報としての質は保証できません。あしからず。

Massimo Farao
1965年にイタリアのジェノバに生まれる。1993年にNat Adderley Quintetに参加。1995年、アメリカから戻り、Shawnn Monteiro Quartet (Keter BettsとBobby Durhamが参加)のミュージカルディレクターとなる。 1993年からはジェノバで"We Love Jazz"国際ワークショップを立ち上げ、ディレクターを務めており、イタリア、ドイツ、フランス、スペイン、北欧諸国、アメリカでプレイしたことがある。米国ボストンで行われたJazz On The Sea (1994,1995)などのフェスティバル参加。主な共演者にA.SheppやK.Burrellがいる。

"For Me" by Massimo Faraò (1990)
"The Clarinet Album" by Tony Scott (1993)
"Live at the Bluebird" by Massimo Faraò Trio (1994)
"Blues for Me" by Bobby Durham (1996)
"Jackpot" by Jack Mc Duff (1997)
"Tribute to Wynton Kelly" by Jimmy Cobb (1997)
"Second Nature" by Jesse Davis (1999)
"I'm Coming Home" by Shawnn Monteiro meeting Massimo Faraò Trio (2000)
"Jazz in the House" with Irio De Paula and Jimmy Cobb (2002)
"Sem Bateria" by Irio De Paula (2002)

この人マイナーだからかAmazonでは売ってません。CDショップではたまに見かけます。Romantic Melodyが好評だったせいか、映画音楽ばかり集めたCD"Cinematic I/II"を昨年末に出しています(買いました^^;)。

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Dec 27, 2004

いまさらクリスマスアルバム

ちょっともう遅いし、巷ではもう正月気分だと思うけど、僕のとっておき、ジャズのクリスマスアルバムです。なんとPrestigeから発売、昭和から平成に変わった頃に買いました。
デクスターゴードンのThe Christmas Songとか、Bobby TimmonsのWhite Christmasなどが聴ける、結構好きなアルバムです。
さっきアマゾンで探したんですが見つからず。廃盤でしょうね。
しょうがないので携帯のカメラでぼけた写真を撮りました。

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Jun 06, 2004

LET FREEDOM RING / JACKIE McLEAN, 1962

50年代のジャッキーマクリーンしか聴いたことの無かった僕がこのレコードを初めて聴いた時、それはもう衝撃でした。Cool Struttin'や4,5&6、そしてLeft Aloneあたりのハードバップを期待してると裏切られます。

一曲目のMelody For Melonaeを聴いてみてください。やたらアグレッシブに、通常でないハイトーン(フラジオというらしい)を多用して感情表現してて、これがいつものマクリーン節と一緒に突き刺さってきます。僕はこういう演奏が好きなんです。

ところでMelody for Melonaeってマクリーンの当時5,6才だった娘Meloneaに捧げた曲らしいですけど、この曲調ってかなり激しくて、苦しくて、幼い娘さんのための曲って感じじゃないんですけど・・・。これじゃ娘さん、激動の人生歩んじゃいそうだなって、聴く度にいつも思っちゃいます。

cafe montmartreさんのレビュー
キング牧師とジャズ

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May 21, 2004

KIND OF BLUE / MILES DAVIS, 1959


ちょっとベタですが、自分に正直に選ぶとこのレコードは絶対はずせません。
モード奏法を完成させたといわれるレコードですが、同時にすばらしい演奏でもあります。
僕は、ジャズを聴き始めてすぐに買ったんですけど、そのときはあまり良さがわかりませんでした。当時聴いていたのはごりごりのハードバップばかりだったので、落ち着いた雰囲気のこのレコードを物足りなく感じてしまったのかもしれません。

数年後に聞き返してやっと良さがわかってきて、それからよく聞くようになりました。 そして、今ではよく聴くレコードの1枚になりました。

このレコードを聴いちゃうと、しばらくはブローイングセッションなんかは粗すぎて聴く気になりませんね。


  • Miles Davis (tp)
  • Julian "Cannonball" Adderley (as)
  • John Coltrane (ts)
  • Wynton Kelly (pf)
  • Bill Evans (pf)
  • Paul Chanbers (ds)
  • Jimmy Cobb (ds)

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May 10, 2004

STAN GETZ PLAYS / STAN GETZ, 1952

久しぶりにジャズのお気に入りを・・・。

柔らかく、やさしく癒してくれる、そんな感じのレコードです。スタンゲッツの初期の演奏(1950年頃)はクールな"すました"演奏が特徴で、だんだんと激しいプレイもするようになってきます。

このレコードを録音した頃はまだクールなプレイから激しいプレイへの移行期間だったからでしょうか、ゲッツのプレイはクールな冷たい演奏でもなく、かといって激しい感情の発露といったものでもありません。ジョンコルトレーンの"Ballad"などのように静かな中にも感情を激しく出し熱気が伝わってくる演奏もありますが、こういう演奏では時として感情の高ぶりをリスナーにも要求してしまいます。"Plays"はこういった感情の押し売りはありません。そういう意味でcoolでcalmな演奏かなと思います。

このレコードジャケットはオリジナルジャケットの復刻版です。子供と一緒にゲッツが写っているジャケットの方が今は流通量が多いかもしれません。僕は子供が写っているジャケットの方が好きですね。このアルバムのイメージをよく表しているように思えます。


VERVE, 12 DEC 1952
Stan Getz (ts)
Duke Jordan (pf)
Jimmy Raney (g)
Bill Crow (b)
Frank Isola (ds)

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Apr 12, 2004

LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD / JOHN COLTRANE, 1961

ジョンコルトレーンのライブ録音における最高傑作、とてもビューティフルな演奏です。
ん?ビューティフル?トレーンの演奏は”美しい”って感じじゃないよねと思いますよね。

アメリカのグランドキャニオンに行ったことがありますか?あの赤茶色の壮大な景色。アメリカ人の感覚ではあの壮大な景色もbeautifulというのだそうです。

このライブ録音における、トレーンの泥臭くも神々しい全てをさらけ出すかのような演奏、感情の発露。水流に削られ露出した赤土。むき出しの岩々などありのままの姿をむき出しにしたグランドキャニオンの壮大さにつながるものがあります。
日本語の”美しい”という言葉とは若干感覚が違いますが、僕にとってはビューティフルな演奏です。

CDがどうしても見つからなかったので、最近泣く泣くHMVで買ったら1700円でプラス3曲のお徳用盤でした(安い!)。その代わりジャケットはオリジナル盤とは異なり左のようなジャケットでした。当たり前ですがジャケットはオリジナルの方が格好いいですね。

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Apr 06, 2004

DJANGOLOGY / DJANGO REINHARDT, 1949

ちょっと古いですがジャンゴラインハルトって知ってますか?
チャーリークリスチャンを祖とするジャズギターとは違い、ジプシーミュージックとジャズが融合した演奏で、彼以外こういう演奏をするギタリストは居ないと思います(真似は別ですが・・・)。
ブルージーというよりは情熱的かつロマンティック、でも猛烈にスイングするギター。クインテットですが、フロントラインはギターとバイオリンという特殊な編成。全てがアメリカのジャズとは異なります。

ロマンティックな演奏というと、どこか甘さ(=迎合する何か)があり、それが底の浅さにつながるものですが、ジャンゴの演奏はロマンティックでいて、かつ媚びないという、だんだん自分でも何を言っているのかわからなくなってきましたが、そういう演奏です。僕はもう20年近く聴いていますがまったく飽きが来ません。
ちなみに彼の左手の薬指と小指は火傷のために全く動かなかったそうですが、それもこの偉大なギタリストの遺産の前では些末な事に思えます。


このジャンゴロジーはライブの私家録音なのでノイズの気になる部分もありますけど、こういうちょっとノスタルジーの入った音楽ではそれも丁度良いスパイスに感じちゃいます。


参考:
I Love Django's Music
ジャンゴ・ラインハルト
Swingin' With Django


2004-04-18 追記
僕が持っているのは1990年に買ったCDで12曲入りだったんですけど、今Amazonを見ると23曲入り・・・。あの雰囲気を倍近く味わえると考えるか、没演奏で密度が薄くなると考えるか?

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Mar 28, 2004

FORGOTTEN MAN / LOU DONALDSON, 1981

今までアップした5枚は、僕が好きなのはもちろんですが、一般的に名盤、人気盤といわれているものから選んできましたけど、これからは少しずつ僕の色を出していこうかなと思います。でも名盤好きなんで結局は名盤を紹介してるかも・・・。

このレコードは、僕の大好きなルーさんの最高傑作だと思います。もう何度聞いたかわかりません。

ルーさんで一番有名なレコードは60年代にヒットしたアリゲータブーガルーでしょう。でも、あの当時リアルタイムで聴いていたならともかく、80年代に入って初めて聴いた僕にとってはジャズでもなくロックでもなく中途半端な感じがしてまったく興味がわきませんでした。

その点、このレコードは録音は80年代ですが、50年代の雰囲気がむんむん詰まってて、かといってぎらぎらしたところはなく、肩の力の抜けたルーさんがハッピーかつ深い音色で思う存分吹きまくってくれます。ハーマンフォスターも良いですね。

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Mar 26, 2004

COOL STRUTTIN' / SONNY CLARK, 1959

ソニークラークの最高の演奏が聴けます。サイドメンバーも一流がそろってます。実はソニークラークはこの後すぐに麻薬中毒で31歳の若さで死んでしまうのですが・・・。

僕が好きなのは最後の曲Deep Nightです。評論家にはあまり評価されていないようですが、クラークの特徴が一番でている曲でおすすめです。この曲を聴いていると体はスイングしリズムを刻んでいるのになぜか脱力感のようなものを感じます。友達と徹夜で飲み明かした朝、春のひんやりとした空気の中を一人歩いているような感じです。さわやかさとものがなしさ、脱力感の同居、そんな感じの曲です。

このレコーディングに参加しているアートファーマーはあまり派手さの無い演奏が特徴の人ですが、この人の演奏が曲調にすごくあっていてそこがまた良い感じです。

日本では充分すぎるほど評価されているソニークラークですが、本国アメリカでは最後まで評価されず死にました。そしてそれは今でも同じようです。学生時代に米国に遊びに行ったときレコード店を何軒かまわったのですが、クラークのレコードはあまりありませんでした。

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Mar 23, 2004

SOULTRANE / JOHN COLTRANE, 1958

思い入れのあるレコードです。だって僕が初めて聴いたジャズだったんですから。
僕が高校生か大学生だった頃、カシオペアとかスクエア(今のTスクエア)が大人気でした。いわゆるフュージョンです。僕も結構聴きました。そのカシオペアのだれかが愛聴盤として上げていたのがこのソウルトレーンでした。僕はトレーンのすごさも知らずいきなりこの、超絶吹きまくり盤を聴いてしまったのです。それまでのジャズに対するイメージはカクテルピアノみたいなものでしたからそれはショックを受けました。あまりにショックでしばらく全く聴かなかったぐらいです(ははは)。

このレコードで一番有名なのはある意味暴力的なまでに極限の速さを追求したRussian Lullabyでしょう。当時シーツオブサウンドと呼ばれ、1年後のGiant Stepsに至るサウンドです。まずこの演奏にやられました。
その後、このレコードが単にごりごり吹きまくるだけでなく、また他のジャムセッション的吹きっぱなしの演奏ではない、気品有る演奏もあることに気がつきました。以来僕の愛聴盤であり、それは今も続いています。

いやしかしサキコロ、ソウルトーレンと真剣に久しぶりに真剣に聴き直したんですけど、やっぱりこの二人って特別ですね。


noppoさんの書評

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Mar 22, 2004

SAXOPHONE COLOSSUS / SONNY ROLLINS, 1956

ロリンズの最高傑作であるとともに、モダンジャズの最高傑作の1枚だと思います。


このアルバムほど完璧という言葉が似合うアルバムは他に無いと思います。1曲がすばらしいだけで名盤とわれるものもある中で、このサキコロは違います。全ての演奏が素晴らしいです。 それもロリンズだけではなくサイドメンも最高の演奏だと思います。特に僕の大好きなTommy Flanaganの演奏がこのアルバムを上品な格調高いものにしています。

いちおし!
全ての演奏が素晴らしく、なかなかこれが一番と決められません。出だしの陽気なカリプソSt. Thomasもいいですし、You Don't Know What Love Isの深いバラード解釈も捨てがたい。いやいやMoritat (Mac the Knife)のユーモアある演奏。

でもここはラストのBlue Sevenをあげたいと思います。出だしがめちゃくちゃカッコいいんです。最初、Doug Watkinsがベースラインを弾き出し、次にMax Roachのドラムが加わり、そしてRollinsがクールにテーマを奏ではじめる。ハードボイルドな探偵小説のようなクールさで僕はノックアウトされちゃいました。

Prestige, 1956
    ==Personell==
  • SONNY ROLLINS (ts)
  • TOMMY FLANAGAN (pf)
  • DOUG WATKINS (b)
  • MAX ROACH (ds)
    ==Tunes==
  1. ST. THOMAS
  2. YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
  3. STRODE RODE
  4. MORITAT
  5. BLUE SEVEN

noppoさんの書評

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Mar 15, 2004

Jazz Blog Ring?

noppoさんが僕の記事(ジャズレコード)にトラックバックしてくれました。それを受けてのトラックバック返しです。

手っ取り早くJazz Blog Ringみたいなの作ってみるのも面白いかもと空想を広げてみた。<Jazz好きbloggerさん。どっすか? (from noppo's blog)
noppoさんも書いていますけど、blogってJazz好きの方が多いですね。それともblog自体が同好の士を見つけやすい仕組みなのか?

Jazz Blog Ring、良いですねぇ。やりたいですね。ただ作り方はよくわかってないんですけど・・・。

あとは、アイデアとして、ココログトラックバック野郎っていう仕組みがありますけど、これのジャズ版なんか面白いんじゃないかなとおもったりしてます。
つい最近もblog界隈で「マイファニーバレンタインというと思い出すのはあのアルバムだ、いやいやこっちのアルバムだ」なんてトラックバックやら、コメントやらが飛び交ってたような気がしますが、これを意識的にやってみるんです。
例えば、「海へドライブするときに聞きたいアルバムは?」とか、「Body and Soulの演奏で誰のものが一番好きか?」とか・・・。うーん、ジャズファンといっても結構幅広いからこれはちょっと発散しそうですね。これはダメだな・・・。

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Mar 12, 2004

SOMETHIN' ELSE / CANNONBALL ADDERLEY, 1958

ちょっとベタですけど、枯葉つながりで、超有名盤サムシンエルスをピックアップ。名義はキャノンボールなのに実質リーダーはマイルスだなんて言われてキャノンボールかわいそうです。

いちおし!
この中一番有名な演奏は一曲目のAUTUMN LEAVESですけど、僕が好きなのは、最後の曲、DANCING IN THE DARKです。マイルスを除いたワンホーンでの演奏になっていて、これぞキャノンボールという艶のあるアルトが聞けます。

この演奏ってあまり評判が良くないんでしょうか?ある評論家なんかは”間延びした演奏で・・・”なんて書いてますけど、まったくそんなことはありません。
午前2時、静寂の中で聞いてみてください。マイルスの鋭角の突き抜けるダンディズムとも違う、キャノンボールなりの懐の広い染み渡るダンディズムが聞けます。



noppoさんとこでも紹介されてますね。

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Mar 10, 2004

PORTRAIT IN JAZZ / BILL EVANS, 1959

noppoさんのところでA Night at Birdlandが、jazzさんのところでCookin'がつい先日紹介されてたので、僕の最初の一枚はピアノトリオにしました。

ビルエバンス(pf)は1958年ぐらいから1年程マイルスデイビスのグループに入り、その後独立。スコットラファロ(b)、ポールモチアン(ds)と作ったピアノトリオでの最初の吹き込みがこのレコード、世に認められた名盤ですね。

いつもこのCDを手にとってジャケットを眺めて思うのは、”ジャケットが演奏をそのまま表してる”ってことです。こういう神経質そうな、ピリピリした雰囲気があると思うんですよ、このレコード。
同時期の他のピアニストの演奏と聞き比べてみれば一目瞭然で、このレコードの演奏はなんというか、柔らかさがみじんもない。ファンキーだぜ、楽しいぜぃ!って感じは全くなくて、妥協を許さない緊張した雰囲気が続く感じ。聞く方もどきどきハラハラ。
でもよーく聞くとその裏に隠れたビルなりの美学みたいなのが時々見えてきて忘れられなくなるって感じ。
今でもよく聞きます。

いちおし!
この中でいちおしはやっぱりAutumn Leavesで、特別な緊張感がこの演奏にはあって、この雰囲気がレコード全体も支配してるって感じがします。数ある枯葉の演奏の中でも僕の一番好きな演奏です。

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Mar 09, 2004

ジャズレコード

前からやりたかったジャズレコードの紹介を始めようと思います。
noppoさんとことか、jazzさんとことか見てて急に盛り上がってきました。

◆ジャズを聞き始めたのは?
ジャズを聴き始めたのは(楽器はやってないので聞いてるだけ)大学に入った頃ですからもう十数年たってます。CDプレーヤーの普及型が出る直前で最初はよくLPレコードを買ってました。

◆好きなジャズ
Modern Jazz、バップの後期からハードバップ、モード、フリーに入るか入らないぐらいまでが好みです。年代にすると、1954年から1965年の間ですね。
このあたりを中心にできれば50枚ぐらい紹介できればと思っています。

◆面白いことできるといいなぁ・・・
あと、可能であればですけど、他のblogサイトの方とジャズレコードのトラックバック合戦をやってみたいですね。このレコードを聴くならこっちもきかなきゃ!とか、このレコードに入っているサイドメンに良いレコードがあるとか・・・。まあうまくいくかわかりませんのでこれはおいおい考えていくことにします。



ところで・・・
ジャズレコードって言い方今しないですね。見逃してやってください。ははは。
今なんて言うんですかね?ジャズCD?それじゃ情緒無いしなぁ・・・。アルバムとか言うでしょうけどやっぱジャズはレコードって言い方が一番しっくり来ますね。ここではあえてレコードと呼ばせてもらいましょう。



ジャズの話へGO!

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Feb 07, 2004

キング牧師とジャズ

ジャズは、主に黒人奏者とともに発展してきた。そのため1950年代~1960年代にかけては人種差別運動との関わり合いが強いらしいということは知ってたが、キング牧師の演説を聴いてなるほどと思ったことがあった。
それは今まで何の気無しに聞いていた曲のタイトル。

- Let Freedom Ring / Jackie McLean,1962
- Free At Last / Mal Waldron,1969

タイトルはいずれもキング牧師のあの有名な演説に出てくる自由を求める言葉。演説は1963年のものだけど、あの当時のマルコムXなども含めた人種差別運動のスローガンみたいな言葉だったんだろうと思う。ちょっと短絡的かもしれないけど、こんな風に考えるとあの当時の社会的背景と演奏がシンクロする感じで面白い。

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